「育みやすい」は「暮らしやすい」
「育みやすい」は「住みやすい」
「育みやすい」を目指す政策は子育て世帯に偏重した政策ではなく、区民全体に波及効果が高い政策を目指します。例えば学童の充実や保育への助成により現役世代の住民を増やし税収増を実現し、通学路の安全確保などにより生活道路の安全確保や緊急車両の迅速な出動等を実現します。
ふるさと納税の活用(「暮らしやすい」)
ふるさと納税の返礼品制度による区内産業の振興および税収の増加
杉並区では、例えば令和4年度で約40億円の税収が流出したとして、広報誌にて区民にふるさと納税を控えることを求めるかのような記事まで掲載されました。しかしながら、ふるさと納税制度は給与所得者にとっては数少ない(実質的な)節税制度の一つです。ただ漫然と住民税の流出に不満を述べるのではなく、むしろ返礼品制度をもとにした区内産業(飲食含む)の振興等を進めるべきです。
緊急医療体制充実・搬送時間短縮(「暮らしやすい」「育みやすい」)
緊急医療拠点及び救急車の出動拠点の整備、道路拡幅、開かずの踏切対策
杉並区、二次救急病院は複数あるものの三次救急病院はない状況です。また急性期病院も区の北部に偏在し、南部地域にはない状況です。また緊急搬送の所要時間は、井の頭線や青梅街道周辺の区南部地区は東京都平均を6分近く上回る状況になっています。救える命を確実に救うため、区内の緊急医療体制の拡充と道路拡幅や開かずの踏切対策、救急車の出動拠点の増加等進めて参ります。
学童保育の質的・量的充実(小1、2の壁解消)(「暮らしやすい」「育みやすい」)
学童保育の指導員の増員及び早朝預かり、キャパシティの増加
杉並区においては、以前からの区の取り組みにより、保育園の待機児童問題はほぼ解消されています。他方で、学童保育のキャパシティ不足および質的懸念から、安心してお子様を預けられないという親御さんが増えて来ています。せっかく保育園に入れ、職場復帰を果たしても、小学校に進学して、再び仕事に専念できないという状況が生じてしまうと、保育園を整備した効果が半減してしまいます。安心してお子さんを預けることができ、仕事に専念できることで、各家庭の所得は上昇し、結果税収増により区財政にもプラスの影響がでると想定されます。そのため、学童保育の質的・量的充実を進めてまいります。
0から2才児保育の保育料無償化(「暮らしやすい」「育みやすい」)
所得制限のない0から2才児保育の保育料無償化
杉並区においては、0から2才児の保育料は所得税減免世帯を除いて有償で、最大月8万円超の保育料が発生します。出産後の職場復帰が長引けば長引くほど、職場復帰は難しくなりがちです。他方でせっかく働いても、収入の多くが保育料で消えていってしまうのであれば職場復帰を遅らせようと考える人は多くいます。職場復帰の時期の選択肢を増やす意味でも所得制限のない0から2才児保育の保育料の無償化は必要だと考えます。
保育士配置基準を上回る保育施設への助成(「暮らしやすい」「育みやすい」)
国の加算への上乗せ及び4歳児クラス以上への助成の実施
現行の保育園の保育士配置基準は、3歳児で園児20人に対して1人の保育士、4歳時以上で園児30人に対して1人の保育士となっています。現在政府の 「異次元の少子化対策」のたたき台の中でも配置基準の見直しが記載されいますが、どのような結論になるかは未知数です。また単に配置基準を見直しても財政的なインセンティブを与えなければ施設運用者にはコスト増になるだけで、施設運用者を苦しめるだけになります。ついては現行基準でも積極的に基準を上回る保育士の配置に運用者が取り組めるように配置基準を上回る園に対する助成(国の加算への上乗せ)が必要だと考えます。
園庭代替設備の整備(「育みやすい」)
公園内等の一時専用エリアの設置
杉並区においては多くの保育園で園庭を有しておらず、付近の公園等を園庭に変わり利用しています。他方で、当該公園までは道幅の狭い道路を保育士さんたちが複数名の園児を連れて移動しなければならず、また公園においても囲い等がないため、常に緊張しながら園児を遊ばせています。このような現状は事故や事件の危険性が高く、また保育士さん達の精神的負担が大変大きい状態です。休有地を区が一時的に借り上げ園庭代替施設として利用したり、また既存の公園の一部に専用エリアを時間帯に区切って設け、園庭の代わりに利用できるように進めてまいります。
通学路・通園路の安全確保 (「育みやすい」「住みやすい」)
道路の拡幅、無電柱化、横断歩道の設置、注意標識等の設置、取締の強化
杉並区の道路は、戦前戦後の農地の住宅地転用等により、比較的道幅の狭い道路が多くあります。また他方で鎌倉街道等実態的には主要道路となっていたり、それらの抜け道になっている道路も多く、特に朝夕の時間帯に高速で走り抜ける車も多くあります。そのような道路が通学路に指定されていることも多く、また保育園等への通園において親御さんがご利用される場合も多くあり、ランドセルに車が接触したり、交差点で歩行者妨害をする車も多くあります。そのため、中長期的には道路の拡幅や無電柱化により道路自体の安全性を確保し、それまでの間は横断歩道の設置や標識の電灯化、速度警告看板、警察と協力した取締の強化等により通学路、通園路の安全確保に取り組んでいきます。
宅地のミニ開発化の防止(「住みやすい」)
相続税納税資金融資の利子補給等
杉並区内には善福寺、永福町、浜田山、三鷹台等区画が広い良好な住環境を保持している地区が多くあります。他方でそのような地区では近年相続等により土地を細分化し譲渡する結果、一区画あたりの面積が半減等する所謂ミニ開発化が多く見られせっかくの良好な住環境に変化が見られます。そのため、このようにミニ開発を防止するため、そもそもの原因である相続税の納税資金について民間の融資を受けられるようにし、またその利子の利子補給を行うことによりミニ開発に歯止めがかかるように進めてまいります。
中央道下り線高井戸入り口の早期実現(「住みやすい」)
中央道下り線高井戸入口については、地元において長年にわたり反対されている方もいらっしゃっいますが、富士見ヶ丘小学校の移転等前提状況も変わりつつあり、寧ろ永福ICまたは調布ICへの迂回が発生することによる環境負荷や時間ロス、また利用者にとっては首都高速の通行料金の発生など入口開設の必要性が高まってきている状況かと思います。入口周辺の環境保護および危険性除去に気を配りながら早期の実現に向けて進めてまいります。
西武新宿線、井の頭線開かずの踏切対策(「住みやすい」)
杉並区内で高架化されていない西武新宿線、京王井の頭線については、朝夕の時間帯を中心に踏切が開かずの踏切化することにより、道路渋滞、危険な踏切侵入による事故・列車遅延、そして南口改札がない浜田山駅については沿線南側住民の駅付近での足止めなどが頻発しています。高架化については相応の時間がかかるないしは不可能な線区があるため、まずは暫定的に事業者に対してスマート踏切の導入やパターンダイヤの工夫による踏切開放時間の確保を求めていきます。また、浜田山駅南口についてはその実現ないしは代替手段の検討を求めるとともに、線区自体は世田谷区になるものの道路通行という観点では杉並区も影響を受けている京王線についても同様の取り組みを進めていきます。