最後のご挨拶 選挙戦を終えて
皆さんこんばんは、杉並区議会議員候補の青木ひろしです。
先程7日間の選挙戦の全ての活動を無事に終えることができました。これも皆様のご理解とご協力のおかげだと感謝します。
最後に皆様に、選挙を通じて感じたことを含めて、ご挨拶させていただければと思います。
私が区議への立候補を決めたのは、昨年の区長選の時でした。投票するべき人がいない。ガバナンスに問題がある候補、イデオロギーが左右に極端すぎる候補達。生まれて始めて、白票を投じた選挙でした。その結果誕生したのが、岸本区長です。前区長との票差は187票、他方で白票等の無効票は約4,500票でした。それくらい、支持が分かれた、また支持する先がなくて困った人が多い区長選挙だったと思います。この消去法ですら候補を絞れない選挙を通じて、自分が区議になり確りと区政監視をする必要があるのではないかと思いました。
その後の区政の状況はみなさんご存知のとおりだと思いますが、ここで皆さんに思い出して欲しい、または知って欲しい、区長の所信表明演説の一節を紹介します。「この度の選挙を振り返ると、わずか187票差という僅差での当選でした。私は、このことを重く受け止め、私に投票されなかった区民の声や思いをより意識的に聴き、対話と理解を深めたいと思います。」そう仰っています。私はこの言葉を聴いた時安心しました。しっかりバランス感覚を持って区政運営をしてくれるに違いないと。
しかし今ここで皆さんに改めてお聴きしたいと思います。区長は区長に投票されなかった区民の声や思いをより意識的に聴いていますか、対話をしていますか、理解を深めていますか。性の多様性条例の制定過程、今回の選挙における政策協定、海外メディアに対する事実を歪曲し杉並区議会と杉並区を冒涜する発言。全くあいはんする姿勢ではないでしょうか。
私はこの場で、岸本区長を責めるつもりは一切ありません。ただ、一つ皆さんにお伝えしたいのは、今こそ地方自治制度の本旨である二元代表制にもとづいて、首長たる区長と区議会は適切な緊張関係を持つべきではないかということです。区長は杉並区は止まらないと、この選挙の啓蒙活動で仰っていました。もちろん区政を全否定で膠着状態にするのは何より区民の皆様に迷惑がかかるので避けるべきです。しかし全肯定で区長に対する牽制機能、区政監視の機能が機能しなくなってしまうのは大変危険で最も避けなければならない状況だと思います。ブレーキが壊れたまま走り出しては行けないのです。止まるべきときには止まることも必要なのです。つまり、走らせるべきところは走らせる、止まらせるべきときは確り止まらせる、是々非々の区政監視、チェック・アンド・バランスが必要なのです。区政に不必要なイデオロギー実現にひたむきに進み、意味のないパフォーマンスに走るそんなことは断じて許してはいけないのです。
この一週間の選挙戦の中で、杉並区政に関して危惧する多くの声を耳にしました。多くの杉並区民の皆さんは、既に問題意識をお持ちなんだろうと思います。明日の投票日、是非その問題意識をあなたの一票に託して下さい。私に投票して欲しいとは言いません。ただ、将来、非常ブレーキが必要になったとき、いざというときに、確りとブレーキが効くように、ぜひ貴方のお眼鏡に適う候補者に、一票を投じて下さい。もしここでブレーキが壊れてしまったら、向こう3年間、区政はブレーキがないまま走り続け、暴走を止めることができなくなってしまうのです。
最後のご挨拶が、自分の政策に触れずじまいで申し訳ありません。私の主要政策や政治信条等はホームページに記載しておりますので、そちらをご参照いただければと思います。もし少しでもご共鳴頂けるときには、選択肢の一つに加えて貰えればと思います。
ただ最後に改めてもう一度述べさせて下さい、明日の選挙が杉並区の健全性を保てるか否かの重要な分かれ目になると思います。是非皆さんの問題意識、お考えを一票に託して、杉並区の向こうべき方向性をお示しいただければと思います。
1週間お付き合い頂きありがとうございました。心より御礼申し上げます。
令和5年4月22日
青木 ひろし
ご挨拶の動画は下記をご覧下さい