立候補に込めた想い

私が立候補を決意した理由は、今回立候補を決意した理由は杉並区政に関する理由が大きく2 つ、そして地方自治に関する理由が1点です。

区政に対する是々非々の区政監視を

  昨年の区長選挙において、私はとても悩みました。投票したい候補者がいなかったのです。杉並区という住民サービスを行う行政の組織の長を選ぶ選挙において、長年会社員や公務員として社会人経験を積んで来た自分から見ると、イデオロギーに偏り、パフォーマンスを先行させ、また組織運営・ガバナンスの観点から不適切だったりと、積極的に投票したいという候補者が一切いなかったのです。私は白票を投じてしまいました(私と同様に白票等の無効票を投じた有権者の方が4,500名ほどいたようです)。 結果、僅差で区長の座についたのが現岸本区長です。

 基本的に就任後数年かけ、区長の考え方が組織に浸透し、また区長も杉並区の状況を把握した上で、適切な区政運営をしていくかもしれないと、岸本区政の門出を一区民として見ていましたが、ここに来て疑問に思うことが多く出てきました。
 例えば、イデオロギー色が強い「性の多様性条例」を審議が不十分なまま区議会選挙前に制定したり、BBC等のメディア等において既に1/3の区議会議員が女性議員であるにも関わらず「75年前から女性議員の比率が変わらない」といった、事実を歪曲したポジショントーク的な発言をするパフォーマンス先行の政治姿勢。区長選挙の際にはすべての議会での質問に答弁すると言いながら議会答弁を区職員に任せたり、表向きには対話路線を打ち出しつつ区議選前に政策合意書締結を求める等区議会を軽視する区政運営などです。

地方自治の本旨は、二元代表制です。選挙で選ばれた首長が区政の執行責任を担い、選挙で選ばれた区議が、条例・予算案を議会を通じて決し、併せてその執行責任者の首長の区政運営を監視することにより、民主的な区政を実現するというものです。

 まさに、現在杉並区が置かれている状況が、二元代表制にもとづく区政監視と民意の反映が必要な局面だと痛感し、立候補を決意するに至りました。

給与所得者(現役世代)の代弁者として

 本来議会は区民の声を適切に代弁できるよう区民の方のペルソナ(人格像)とバックグラウンドや問題意識が共通するような議員で構成されるべきだと思います。しかし現在の議会は、杉並区民の多くを占める給与所得者や現役世代の声を代表するような議員が少ないのが現実です。そのため昨年まで会社員として生活し、そして現在子育て中の自分が、同じバックグラウンドを有し、共通する問題意識を有する方の声をお届けしたいと立候補を決意いたしました。

会社員が地方議会に参加できる社会を目指して

 杉並区にかぎらず、生活に密接に関係する地方自治においては、人口に占める割合の大きい会社員の方がより積極的に地方議会に参加することが重要だと考えています。他方で会社員の方が地方議会に挑戦するには、選挙活動・政治活動に対する漠然としたマイナス・イメージから来るレッテル、平日中心の議事日程と会社員生活の両立、そして選挙活動に必要な資金や選挙運動を通じたしがらみといったイメージから極めてハードルが高いのが現実かと思います。
 そこで私は、まず選挙活動において、必要最小限の資金で運動員の方に頼らないスマートな選挙を実践することにより、給与所得者の方が政治に参加するハードルを少しでも下げたいと思います。そして今では自営業になってしまいましたが、会社員に近い形で仕事をする見として、仕事と区議会活動を両立することにより、より会社員の方が地方議会に参加できる社会の契機となることができればと考えています。
(今回の選挙での支出の状況については選挙収支ページで詳細を報告しておりますのでご参照下さい)

お約束します

政治活動3つのお約束

1. 国政上の論点やイデオロギーを必要以上に区政に持ち込まず、 区民皆さんの利益の最大化を常に心がけます

 区政はあくまで区民の皆さんの利益実現、資源再配分のためにあるものという大前提のもと、不必要に国政上の論点やイデオロギーを持ち込み、区民の分断を図るような区政対応をいたしません。

2. 議案への賛否とその理由をホームページで予め表明し、それに対して区民の皆さんのご意見を拝聴します

 議案についてのメリット・デメリットをしっかり分析した上で、可能な限り予め議案への賛否を明確にします。そのうえで、区民の皆さんからホームページを通じてご意見を頂戴し参考とさせて頂き、議決権の行使を行い、その結果を公表します。

3. 政務活動費の明細・領収書をHP で自主的に開示します

 現状杉並区では政務活動費の公開は大項目レベルでの開示にとどまり、領収書の一般公開はなされていません。政務活動費は、本来区議としての政務活動に対して支出されるべきものですが、「せいかつ費」と揶揄されるように他自治体等では親族への家賃の支払いに用いられたり、カラ出張やもっぱら選挙活動と言えるような政策ビラの作成に流用される事案が発生しています。私は、重要な区民の税金を原資とする政務活動費の適切な支出を心がけ、ホームページでその詳細と領収書を自主的に開示することにより、説明責任を果たして参ります。