浜田山駅南側地区の駅アクセス改善について
(浜田山駅南口に関する考え方)
【地域課題】浜田山駅南側地区の駅アクセス改善について
2023/4/21
区議選挙は大選挙区であり、地域ごとに区議が選出される訳ではないため、自分の住む地域に固執せず、むしろ社会的な属性をもとに区政に携わるべきだと思っています。
他方で、やはり地域で日々の生活をおくる生活者としての視点は重要で、地域毎の課題にもしっかり対応していきたいと思います(ですので、私が住む浜田山だけでなく、他の地域の皆様の地域の課題もぶつけていただければと思います)。
ということで、今日は私が住む浜田山駅南側地区の課題についてお話します。
浜田山駅南側地区の課題とは
ご存知の方もいらっしゃる方も多くいるかと思いますが、浜田山駅は区内の鉄道駅で唯一自由通路や二面改札がない駅で、浜田山駅南側に住む住民が電車を利用する際は、必ず踏切を通過しなければなりません。
特に朝のラッシュアワーには、50分強踏切が閉まっており、連続して5分近く遮断器が降りていることもザラでした。(なお今日改めて計測しに行ったら、春のダイヤ改正で7時台の列車が間引かれたことにより、15秒踏切が開いたあと2分30秒踏切が閉まっているというのが平均的な開放状況でした)
これにより朝、電車を逃してしまう人、無理な横断をする人などがあとを絶ちません。過去には踏切事故も発生していますし、犬の散歩をしていると2日に一回は電車の警笛を聞くことになります。不便なだけでなく、大変危険です(過去には某テレビ局が夕方のニュースの危険な踏切横断特集として取り上げようとしていたので、面白おかしく取り上げるべきではないと、取材クルーに注意したこともあります。そのあと放送されなかったので、あまり良い素材が取れなかったのでしょうか)
そのため、浜田山駅南側地区の駅アクセス改善は私に取っても重要なテーマです。
当然のことながら、浜田山駅南口開設に向けて動いていきます。
南口開設、そして暫定案、補完案。
他方で、本件は民有地を利用する計画となっており、地権者様もいらっしゃいますし、線路・ホームの地下を掘削し、改札口への接続を行う大規模な工事になりますので、無責任に直ぐに実現しますとはお約束できません。
私は、複数の代替策(暫定策)と併せて実施することで、早急に住民の方の不便・危険を解消しつつ、より丁寧に南口開設に向けて動いて行きたいと思います。
①南口開設に向けて
やはり南口開設が問題解決の一番の案であり、確りと進めて行くべきだと思います。
そのためにも、地権者様との信頼関係を確り醸成した上で、丁寧に計画を進めて行くべきだと思います。また京王電鉄の費用負担については、本計画は京王電鉄にとっては殆どメリット、インセンティブがないことを踏まえて、京王電鉄の資金負担を前提とした計画とするべきではないと考えます。
いずれにせよ、地権者様との合意をしっかりした上で、そこから設計、工事となるため、実現時期は相当に長期に渡るのではないかと思います。
②南北自由地下通路の開設(中期的な暫定案、補完案)、自転車の南北通行手段も必要
「南口」の開設に拘ると、候補地がほぼないため、暫定的には駅以西の場所に南北自由地下通路の開設を提言します。また計画されていた南口では、自転車の通行ができません。実は歩行者以外に井の頭線の交通上の課題は自転車利用時にあります。例えば人身事故等で井の頭線が止まってしまったとき、浜田山に限らず、永福町から下高井戸の駅間には自転車が通れる踏切以外の通路がないため、1時間以上足止めを食らってしまうことがありました。そのため、浜田山駅周辺に自転車が通行できる地下通路があることは、大変意義があると思います。
なお、南口改札よりも開設には時間がかからないと想定しますが、それでも相応の時間はかかると思います。
③踏切開放時間の確保(暫定案)。早急に不便を解消するために。緊急搬送時間短縮への効果も。
上記2案はいずれも相応の規模の工事が必要となり、年単位での対応が必要となりますが、本件については早急に解決が必要だと思います。ついては、京王電鉄の協力も得つつ、踏切開放時間の確保を進めて行きたいと思います。例えば踏切の高規格化や浜田山駅停車中の踏切一時開放、パターンダイヤの活用により、開放時間の確保をして、住民の方が足止めを食らう状況の解決を図りたいと思います。
また、踏切開放時間の確保は、周囲の踏切渋滞の解消にもつながり、私が地域課題として認識している浜田山地区の救急搬送時間(現行杉並区最長。都内平均6分超)の短縮にも大きく寄与すると想定しています。
無責任なセールストークは致しません
浜田山駅南口開設については、地権者様がいる中で頭ごなしに、また工期も相応にかかることが想定されるなか、早期実現だけをうたうのは無責任だと思っています。有効な解決策を複数用意し、それに時系列的な観点を踏まえて、早期の不便・危険性解消を図って行きたいと思います。